今までで最低のお客様。


夜勤開始したらいきなりあのひと来店。

しわしわでごめんなさいと言いながらレジでよれた千円札を出す。

いやいいんですよあなたからだったら一円玉千個でもよろこんで。

と心の中で呟くあたし。

いやでもそれは少し困るけど。


ところで午前四時頃男のお客様が来店して雑誌を乱雑にレジに置いた。

バーコードを通して袋に入れようとすると。

袋はいらん、と強いお言葉。

そのままひったくるように雑誌を持って行こうとなさるので、再度、100円になります、と支払を促したら、

そこに置いてるだろうが、と怒鳴るように指さした先はレジの角っこ。

もうほとんど肉まん保温機の真横。

すごく理不尽な思いを感じながらとりあえず、すみません、と言っておく。

お客様は激したように足早に店を去っていった。

そんなとこに置かれてもわかんねえよ。


まあしかたない。

彼はきっと性的欲求が溜まってたんだ。

それであたしに厳しく当たるんだ。

そう思うことにしよう。

だって、彼が買ってったのはデリヘルの情報誌。

ハバナイス疑似恋愛。




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