酔ったお客様が増えた。
一時からひとり。
まずはお総菜を片づける。
廃棄するのだ。
廃棄途中で若い女の子がふたり。
お総菜を見つめている。
質問されたのでお総菜の内容を説明する。
廃棄途中だったので値札を外していたのだ。
結局ふたりはお総菜を買わなかった。
それから大きいおにぎりをふたつ手にする。
ひとりがそのおにぎりの内容に不満そう。
あたしはすかさずお総菜と一緒にレジ裏に下げてあった肉を握り込んでいるおにぎりを出して、
これ、廃棄寸前で午後3時までにご賞味いただけるならお売りできますけど。
と言ってみる。
女の子その提案に飛びつく。
ふたりはレンジで熱々になったおにぎりをうれしそうに下げて店を出て行った。
午前2時まで微妙にお客さんが切れない。
だから掃除が進まない。
酔ったお客さんもちらほら。
世間は忘年会シーズンなんだ。
雑誌は大量。
ジャンプとヤンマガ。エロ本もいっぱい。
搬入も大量。
ケーキとかチキンとかオードブルとか。
世間はクリスマスなんだ。
結局5時までにフェイスアップが終わらず。
あとは何とかやっつけた。