結果としてお客様。


おねえさんを送り出してひとりで深夜の仕事に入ってたら、おねえさんが戻ってくる。

外でバイク少年があやしい動きをしているとのこと。

おそらく万引きねらいだろうというのがおねえさんの予想。

あたしが怖い思いをしているとおねえさんはあたしを置いて帰ってゆく。

ひとりになるあたし。

バイク少年は最初ひとりで来て、そのあとふたりで来て、あとから3人で来る。

もうその来店の仕方自体があやしい。

店内での動きもあやしい。

あたしはにこやかながら隙を見せずに応対する。

窓からナンバーもメモする。

นางาซากิห้ารอย
โน เก้าสาม ห้าเจ๊ด

結局少年たちはタバコとカップラーメンをふたつ買っていった。

しめて600円。

買い物してくれたからお客様。

いくら動きがあやしくても万引きしてないみたいだからお客様。


四時過ぎにあのひとが来る。

おでんと発泡酒

ピンクのマフラー、クリーム色の上着、下はグレー。

いつものように足を出していた。