寒すぎて。


ひとりで深夜勤。



毎週来るあの男の子は来ない。



ジャンプが入荷したというのに。



あのひともこない。



おでんがあったかくなって味がしみてるというのに。



搬入の男の人が、峠の電光掲示板にマイナス一度だって出てましたよ、と教えてくれる。


寒すぎるといつものひとたちが遠ざかる。